葬式で行われる引導を渡すの意味

葬式では僧侶による読経が行われますが、読経の後僧侶が棺の前に立って法語を読み上げます。

この法語を読み上げることを、引導を渡すといいます。法語は七言絶句や五言絶句などの漢文が使用され、死者の戒名を上げながらその人柄や生涯を述べ、必ず仏の救いにあずかることを説きます。そして喝、露、関、咄などの一字を持って言葉では表現ができない仏法の心理を、唱えていきます。

この一字の言葉を発することで、死者に対してこの世への未練を断ち切って悟りを開いて、迷わず成仏しなさいと一喝します。引導の儀式はもともとは火葬にする直前に行うもので、法語が終わってから火をつけたようですが現在では、葬式を行う場所と火葬場は別にありますから、葬式の中で引導を渡すようになりました。葬式で行われる引導のいわれは先に立って導くことを意味していて、仏教用語では人々を仏道の正しい教えに導くことを言います。

ここから転じて葬式において、導師の僧が死者に対して悟りを開いて迷わず成仏するように、説く説法も引導といいます。引導の儀礼が日本でいつごろから行われるようになったのかは、明らかではありませんが引導の言葉は、平安時代から使用されています。死者にこの世との縁を切らせることから転じて、相手に対して最終的な結論を宣告して承知させたりあきらめさせたりすることを、引導を渡すといっています。日常生活の中では、今後は一切面倒を見ないぞと引導を渡したなどと使われています。

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