葬儀のビジネス化とは何なのか

葬儀は人類にとって非常に重要な儀式の一つであり、日本においても有史以来連綿と続いてきた文化となっています。

とはいえ石器時代などの原始的な在り方が今日でも続いているということは無く、文化としては常にその時々の時勢に併せて変化をしてきたわけですが、現代になって葬儀の在り方が大きく変化した要素としてよく指摘されるのが「ビジネス化」という言葉です。

ではそもそもこれは何なのかというと、これには様々な意味があります。ですが最も一般的な意味としては「本来宗教的な儀式であるはずなのに、そこに金額を付けて利益を奪い合うようになった」というような形になるでしょう。事実としてここ数年、葬儀業界には大手スーパーマーケットチェーンの参入などによってかなり大きな変化が発生しました。そのため本来の宗教的な側面が薄れ、より安く、より早く、より消費者の満足度が高い、サービスとしての葬儀が求められるようになったと言って良いでしょう。本来故人の安寧を願い、遺族がそれを見送るというような役目があったことを考えると確かに「ビジネス化」によって発生した変化は大きいのです。

ただしかしこの変化を「ビジネス化だ」と一言で片づけ、あたかも悪いことのように扱うというのが正しいのかと言われると、これも人それぞれの考え方があるでしょう。数百万円をかけて葬儀を執り行うという様子に疑問を持つ人が増えたからこそこうした変化が発生したわけですし、そもそも仏教を歩む人でなくては得られなかった戒名が金銭で取り扱われるようになった時点でビジネス化の動きはあったと考えることもできます。ただ依頼する遺族からすれば選択肢は増えたわけですから、より柔軟に選択できるようになったということは事実です。今後この変化がどのような影響を与えるのかは、是非注意深く見守りたいところでしょう。

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